シンが主人公をやっているところを見たい、という人には星5つでお勧め。ただ、今回作者の都合なのか、話がかなりハイペースで進んでいくので、もっと余裕があればよかったと思う。それと、アニメを見てないとこの漫画を楽しめないかも。また、絵で好き嫌いが出るので注意(俺はこの人の絵は好きなのだけど)。
話はアスランが脱走するところから最終話まで一気に進んでいく。シン側の話だけを描いているため、全体の流れは分かりづらいが、戦闘での会話(特にシンとアスラン)が増えており、特にシンがちゃんと自分で考えて行動している描写が見られて、とても嬉しかった。全体的に話の展開が多少アニメと変わっており、特にアスラン脱走と、シンとアスランの一騎打ちのシーンは、アニメよりも面白い展開、演出になっている(まあ、話の主要な流れは変わらないのですが)。
気になる点は、話が急ピッチで進んでいくため、主要な戦闘はまだしも、話の流れがただ文章だけで語られている所も多い。また、シン側の話のみで、キラ側の話は一切省かれているため、話の全容が分からずどうしてこんな展開になるのか分からないという弊害も。後は、アカツキが顔見せ程度しか出てなかったり、メイリンが全く出てこなかったり、キラの「お前が言うな!」的な発言があったり(ワザと入れたのか?)色々気になる点もありました。
気になる所もあったけど、戦闘シーンの見せ方はとても良かったし、話を盛り上げる会話や演出もあって、買ってよかったと思う。ただ最後のシーンには、一抹の寂しさを感じずに入られなかったな・・・。
こっちが本物の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』おすすめ度
★★★★★
とりあえず、DVDを買う前にこちらを読むべきだと思います。必読です。
月産40枚、約一年強の連載期間、掲載誌の対象年齢を考慮して毎話ごとにMSの活躍を入れる等の
かなり厳しい制限の中で見事に主人公の軌跡を描き切ったアニメ・コミック・小説と数あるガンダムSD作品の中で
唯一賞賛されるに相応しい作品だと断言したいです。
シン・アスカは先の大戦で家族を失い、その復讐と戦争のない世界を作るためガンダムに乗って、戦い続ける。
そして勝ち続けながらも対価を払うように戦友や愛しい人を失って行った。
その怒りの炎で自らを焼き尽くすかのように、最後の戦いで彼は惨敗して全てを失うけれど
記憶の淵に残された想いが一陣の光となり、未来への希望を得て、再び彼は歩き出した・・・明日へと。
その、全てが余すことなく描かれている。少なくともガンダムSDをつまらないと言う人は、
この作品を読んでから言って欲しい。
アニメ版は、先の理由で削られたエピソードや世界観の補足等に行われた
いわば外伝・番外編(オルタナティブでも可)のような存在であり、
アニメ版で酷評するのは設定資料を読んだだけで本編を理解したと錯覚しているに等しい。
と、言いたくなるような作品でした。
とにかくシンを主人公にドッシリと座らせ、あくまでもその視線から世界の動きをきっちり描かれている事に好感を覚えます。
MS戦を主にしているため、戦いながら名セリフを吐く所などはトミノ式ガンダムを彷彿させて更に良いです。
画風の好みはあるかもしれませんが本気でオススメします。
何を主眼においているかおすすめ度
★★★★☆
本編より熱く烈しい高山版DESTINY最終巻。
シン・アスカは作中でヒーローになりそこねた青年だが
それでも彼は作品世界の中心であり、主人公の役割を全うしている。
高山版は「(主要)キャラの立て方」が上手い。
が、全部で4巻という制約の中
無用なイベントをガンガン端折らざるを得なかった為
シンの身近な面々を描く余裕すら無くなってしまったのは減点。
(そもそもアニメ本編に、アレだけの存在感希薄な脇役を
出す必要が有ったのかという疑問もあるが)
出来は非常に良いです。
おすすめ度 ★★★★★
言うまでもなく最高峰
。非常に洗練された魅力的なものになっていると思います。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。