タバコとの付き合いを考えるおすすめ度
★★★★☆
愛煙家の太田光に医師が禁煙を勧める内容であると思ったが、対談当初から太田氏のタバコに対する独自の哲学が語られ医師が強く禁煙を勧める隙もなく、良い意味で期待を裏切られ面白かった。
また、本書に好感を持てたのは奥仲氏(医師)が非常に冷静にタバコに対する害を語っている一方で、一部愛煙家の意見も尊重している点である。禁煙本は洗脳型が殆どの中で、こうした「タバコ=悪」と決めつけることのないものは初めて読んだ。
タバコは健康面への影響はあるということが統計的にも明確に証明されている中、それでも吸いたい方には禁煙を考える前にタバコとの付き合い方を考えるきっかけになると思う。現に奥仲医師は1日5本程度の喫煙なら健康面への害が小さいため勧めているような発言もある。太田氏の独自のタバコ哲学(一部人生哲学)も面白かったことを付け加えておく。
バトルを期待する人には物足りないかも
おすすめ度 ★★★☆☆
喫煙派の太田と禁煙派の奥仲医師による激しいバトルを期待している人や
禁煙したいと思っている人にとってはやや物足りない内容かもしれない。
奥仲医師は喫煙による癌やCOPDなどの健康被害についてはしっかり説明しながらも
一日5本位なら癌のリスクは低くなるしCOPDになる前に天寿を全うできると言う。
またエキセントリックな嫌煙運動には否定的な立場をとっており、
太田と意見が一致する事の方が多い様に感じられた。
本書は喫煙のマナーに関する議論をあえて省いているとの事だが、
喫煙者たちのマナーの悪さに嫌気がさして数年前に禁煙した私にとっては、
最も取り上げて欲しい問題だと思うのだが・・