ギャスパー・ウリエルは思った以上に好演だが、老いたらアンソニー・ホプキンスの容姿になるのかは甚だ疑問おすすめ度
★★★★☆
つまり何が言いたいのかと言うと、アンソニー・ホプキンスが人食いの異常者役を演ずるのはMiss Castだと常々思っていたので、ギャスパーは適役じゃないかって事です。
ハンニバルがおかしくなったのは、妹の死因が原因だったとは、ちょっと唐突なような気がしますし、その異常性に拍車をかけたのは日本の文化・伝統(風習?)なんだと観てる者に思わせるあの設定は??ですね。
トマス・ハリスが原作だけでなく脚本も書いてるんですが、何故、洋画の世界では日本って何時も変な描かれ方をするんでしょうね。まして日本人を演じているのが中国人じゃ尚更です(コン・リーが40歳過ぎにはとても見えませんが)。
で、Storyは簡単に言ってしまえば、妹への復讐劇です。
妹を殺した逃亡兵の連中を一人また一人と残忍な殺し方で始末していくのが、それぞれ見せ場となっています。
逃亡兵の親玉演ずるリス・エヴァンスがこれまた憎々しい演技を見せてくれますが、この親玉との死闘がClimaxです。Climaxだからかなり正視に堪えないScene続出かと思いきや、そんな事はありません。あっという間に終わっちゃいます。というかCameraがFade Outしちゃうんで、後は観る人の想像にお任せしますって感じです。
私はこのSeriesは三作目が最高傑作だと思っていますので(元々レクター役のアンソニーが好かんのと、追っかける側のエドワード・ノートンが最高だった)、この作品もかなり面白い部類だと思います。
この手の作品ならこのSeriesはどの作品も高水準でしょう。
それだけにこの続きを制作するのなら、撮る方にとってかなりシンドイんじゃないでしょうか。だってもうネタ切れでしょう。
鬼気迫るストーリーと映像おすすめ度
★★★★☆
レクター・ハンニバル博士はカニバリズムを伴う反社会的人格障害者だと思われる。博士がそこに至った原因が描かれている。戦時中、逃亡兵たちに妹を食用にされ、自分もまたその肉入りスープを飲まされていたという異常体験が精神に大きな影響を与えたことは間違いないだろう。そして、レディ・ムラサキとの生活。こんなところで何で日本人が出てくるのかよく分らない。日本人という設定は喜んでいいのか、悲しむべきことなのか。西洋人にはエキゾチックな印象を与えるのだろう。
「ハンニバル」ではクレンドラーに自分の脳を食わせるというショッキングな場面が有名になったが、この映画でもショッキングなシーンが目白押しだ。私は、解剖実習用の遺体を保存しているプールの中に逃亡兵の生き残りを入れて溺死させるシーンが最も印象的だった。すぐ隣に浮遊する解剖用死体。犠牲者はこのままでは自分もそうなるという恐怖に慄きながら殺された。背筋の凍るような恐怖だ。なお、解剖用遺体を浮かべる水は保存のためホルマリンを添加してあるはずである。だとすれば、目や喉などの粘膜に激しい疼痛を感じたはずだ。博士の復讐心の激しさを感じさせる。
ストーリーは前作と前後しているが全く違和感はなく、映像も美しく、きれいにまとまっている。良作と言えよう。
続編はまだかな?おすすめ度
★★★★★
文字通りハンニバル誕生秘話なんですが、、
まず、ハンニバルが何故カンニバル(人喰い)になったのか説得力に欠けてた。
まぁ、これは仕方ない。
なぜなら原作者が人喰いじゃないかぎり、描きようがないから。
それと欧米の方の目には、日本はどうも神秘的に映るみたいで。。(汗)
気になったのはそのぐらい。
主役のギャスパー某は、A・ホブキンスに勝るとも劣らない怪演をやってのけてる。
笑うと出来る左頬のシワが不気味でした。
気がつけばレクターを応援する側にまわってましたよ。
血が多めおすすめ度
★★★★☆
ハンニバルシリーズは全部見てますが、
ここまでやるかってぐらい残虐です。
思わず目を背けたくなるシーン満載です。
血がダメな人は要注意かもしれません。
ハンニバルのつらい過去も、戦争だからではあるけどもほんとに残虐です。
そのくらいひどい過去がないとあのレクターは生まれないわけですが。
ラストに明かされる事実も酷な話です。
久々にこんな残酷な映画見ました。唯一救われたのは
日本人役の人がとてもきれいだったことでしょうか。
ハンニバルファンならぜひ。
まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★
全般的に言うと初心者向けだと思います
。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
ホント満点を付けても良い出来です。
概要
『ハンニバル・ライジング』のレクター(ギャスパー・ウリエル)は『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプキンスに匹敵するほどおとなしいが、復讐を描いたこのシリーズ作品は、トマス・ハリスの壮大な物語の熱心なファンを満足させる気味の悪い話だ。ハンニバル少年(アーロン・トーマス)は、故郷リトアニアで餓えた兵士たちに妹のミーシャ(ヘレナ・リア・タコヴシュカ)が貪られる場面を見ることを余儀なくされ、妹を殺されたことに対する復讐を誓う。レクター一家に対してだけでなく、第二次世界大戦中の他の家族に対しても戦争犯罪を行った者たちを殺害するのだ。ハンニバルの復讐計画を描きながら、この映画はハンニバルが人食い行為を目撃したことで、貪欲に人肉を好むようになったことを正当化する心理的な含みを探っていく。『ハンニバル・ライジング』の何よりも興味深い側面は、ハンニバルの子供時代のトラウマと、成人したのちの殺しへの執着を分析的に結びつけている点であり、これは同時に本作品の弱点にもなっている。この結びつきは、レクターの複雑な人格をあまりにも単純化している。たとえば、レクターの妹がメッタ切りにされてゆでられるフラッシュバックが、パリの肉市場を訪れるレクターと合わせて見ることができるのは刺激的ではあるが、両者の類似はあまりにも当たり前すぎる。だが、レクターが医学学校の授業で遺体を解体することに秀でていた理由も伝わり、彼が犠牲者の頬を切り落として食べる理由も明確にしている。ストーリーはハンニバルがセクシーな叔母レディ・ムラサキ(コン・リー)と交流する際だけは、込みいってくる。ムラサキがハンニバルに頭部切断の技術を教えこむとき、視聴者はハンニバルの剣フェチぶりは、身体的な欲望の現れだと見るだろう。(Trinie Dalton, Amazon.com)