戦争の勝利とは？おすすめ度
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先のロンドン大学キングズカレッジ戦争研究学部軍事史学教授で、英国軍事史学会会長であったブライアン･ボンドによる書籍であり、英国での軍隊と社会研究の第一人者です。本書は現在の英国の戦争研究の水準を知る上でも適した書籍です（原著は1996年）。
フリードリヒ大王時代、ナポレオン戦争、モルトケとドイツ統一戦争、シュリーフェン時代、第一次、第二次世界大戦、そして核時代と、時代ごとに勝利を追及していくあり方を分析した著作です。軍、そして戦争といったものの本質である勝利が、時代ごとに変化していくことを明らかにしている本書はまさに戦争史にふさわしい文献でしょう。
本書は防衛大学校の防衛学の副読本としても使用されているようであり、記述自体は平易であるにもかかわらず、研究史も押さえられておりコンパクトでもあります。内容の充実した戦史の書籍を求める上で本書は高く評価できるでしょう。
また、他の学問と異なる英国流の戦争研究のスタイルがわかる上でも大いに魅力的でしょう。
はっきりいって、すさまじい出来です。
おすすめ度 ★★★★★
はっきりいって、すさまじい出来です
。出来は今更ながら言うまでもなく素晴らしい。
買って良かったと思います。
