この作品は私が大学に入学してやれ合コンだ、どこのゼミに入ろうかなどと浮かれまくっていた頃で実に懐かしい。この映画は日本歴代興行収入1位に燦然と輝く名作。2003〜2004年頃のフジテレビはやることなすことセンスが抜群によかったのに、最近のフジの残念さといったら…この映画の内容は実にシンプル。矛盾の中の正義と警察の人間ドラマが描かれている織田裕二の熱演が光る。最近の邦画はなにかシニカルで後味が悪いものが多いが、この映画はさわやかな感動が残る「素晴らしい」映画。新作が見たいファンもまだかなりいるはず。また長さんの遺作として胸に刻んでおきたいぜひ見ておきたい名作だ。
心の痛みに応える織田裕二の名演おすすめ度
★★★★★
愛すべき織田裕二の魅力を存分に引き出している。信念をもち、価値観を揺らがせず、他人の心の痛みを共感する。そのこと自体が、この作品の評価を高めている。続編を切に期待する。
この作品での一途な姿と、人の心の機微に通じた感性ある演技をみるにつけ、山崎豊子『華麗なる一族』の万俵鉄平役にふさわしい。
はっきりいって、すさまじい出来です。
おすすめ度 ★★★★★
全般的に言うと初心者向けだと思います
。ファンであれば購入価値は高いかと存じます。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。
概要
いまや一大観光地と化した東京・お台場で連続殺人事件が発生。青島(織田裕二)ら湾岸署の面々は、警視庁から赴いた沖田仁美(真矢みき)の指揮下に入り、捜査を進めることになるが、所轄を手駒としか扱わない彼女のやり方に署員は反発するが…。
TVから映画へと移行して、大ヒットを記録した刑事シリーズ、ファン待望の第2弾。各シーンごとの設定やキャラの心情などがその場のインパクト重視のものとなっており、映画として全体的な繋がりに欠けている感はあるが、キャストが久々に我が家に帰ってきたようなくつろぎ感の中、2時間20分ほどの長尺をまったく退屈させることなくスピーディな演出で攻める本広克行監督の力量は認めていい。スリー・アミーゴスが繰り広げるポイント・ギャグは、今回も快調。(的田也寸志)