フランケンシュタインの細胞が飛び散って海と山に分かれます。海に散った細胞からは弟が生まれ、山に散った細胞からは兄が生まれます。弟が悪で兄が善です。旧約聖書のカインとアベルのような話ですね。東洋の二元的な思想が感じられます。最後は兄弟ともに火山の爆発に飲み込まれます。かくて悲しき兄弟対決は終わりました。すぐれた特撮でしたがフランケンシュタインもこの映画で終わりました。
自衛隊の存在が発揮された作品おすすめ度
★★★★★
この作品は1966年に公開された映画で、僕は小学生でした。その頃、僕は夜、窓を見るとガイラが覗き込んでくるのではとか、いきなりガイラの手が外から入ってくるのでないかと思うぐらいに怖いイメージがあります。
映画の中での光景が頭からしばらく離れませんでしたし、人間を食べる怪獣というのが奇異でなりませんでした。
最初のシーンで、船が嵐に巻き込まれ、大ダコがでてきますが、これは前作のフランケンシュタインのラスト・シーンを想起させるものです。その後、ガイラが船を襲うシーンは恐怖でしたね。
羽田空港で人を食べるシーンや街中でのサンダとの格闘など、迫力に満ちた場面が多いのが特徴です。
そしてなんといっても、自衛隊の対怪獣兵器は、それまでの脇役的存在から物語の重要なポイントとなり、その後の怪獣映画に影響を与えたものです。BGMの伊福部昭さんの音楽が、効果的に使われています。
今でもDVDを見ていますが、少年時代の恐怖を甦らせてくれる作品です。
円谷特撮の神髄!おすすめ度
★★★★★
どうも評判がいいぞこの映画・・・と思ったのがDVD購入に踏み切ったきっかけでしたが、いやいや、期待に見事に答えてくれましたね。
なんといってもL作戦!!
なんでも自衛隊が全面協力してくれたんだそうで、兵器や兵員の描写が非常に緻密。
緊迫感や臨場感が素晴らしいです。
今日高い評価を受けている「ガメラ2」が、この映画を意識しているであろうことは一目瞭然であります。
そして登場する名機、66式メーサー殺獣光線車!!
個人的にはスーパーXだのガルーダだのぶっとびスーパーウェポンは好きではないのですが、先述のリアルなドラマ展開のおかげで全く違和感がないから不思議。
伊福部昭の名曲「L作戦マーチ」(通称メーサーマーチ)をバックにしたこの自衛隊vsガイラの戦い、もう燃える燃える。
男ならこれに燃えずしてどうする!って感じでした。
エンディングがやや唐突なのが珠にキズですが、L作戦以外にも、水中のガイラを発見するシーンやガイラの羽田襲撃シーンなど(いずれもガキのうちに観たらトラウマ必至)多くの名場面があります。
マイナーな作品ですが、怪獣映画史に残る傑作だと思います。必見!
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
言うまでもなく最高峰
。ファンであれば購入価値は高いかと存じます。
ホント満点を付けても良い出来です。