グッドジョブ!おすすめ度
★★★★☆
とあるアルバムがリミックスされる。大抵は、ロクでもないものに仕上がってしまう。そうなるとアルバムのミュージシャンにとってはたまらない・・・というのが(私の、狭い世界の中での)世間(そしてグローバル・スタンダード?)の常識であり・・・無知蒙昧な私の中の定石(というべきか)でした。
さて・・・このリミックスですが、ミックスアルバムにしては、よくできているのでは。さきほど、「大抵はロクなもんじゃねえ」とか書きました。実際、体験で知っていたことで、数少ない「例外」として知っているのが、デペッシュ・モードの「リミックス81−04」(日本盤は残念ながら廃盤)という素晴らしいリミックス集でした。
本作「ジ・イレイザー・リミキシーズ」も「例外」なのでしょうか。普段ロックを聴いている方になら、あるいは、ロックは好きじゃないけどトム・ヨークは好き、という方にも自信を持ってお勧めできます。
特に「ブラック・スワン」のミックスが秀逸。私は「イレイザー」での最高傑作は「ハロウダウン・ヒル」だと思っていますが、ミックスする側にとっては「ブラック・スワン」のほうが料理をしやすいようでしたね。
「ジ・イレイザー」も素敵ですが、このリミックス集だって大したものだ、と私は大声で言いたい。あれほどの傑作を見事に料理してくれて、ありがとう、と。
些細なことを言うようですが、少し値段が高いと感じました。もう少し安い値段でリリースされてもよかったのでは・・・と思いました。もちろん、「出鱈目なミックスだ」とか言いたいわけではありませんが。
THOM_YORKE/_THE_ERASER_RMXSおすすめ度
★★★★☆
Radiohead来日と、In RainbowsのDVD付き再発(TSUTAYA/ライブ会場限定)の影に隠れ、ずっと発売が延ばされ続けられたこのアルバムは、国内初回限定であるにもかかわらず、あまり表立って話題にはならないのはザンネンです。某ロック雑誌にもIn Rainbows再発記事は大きく取り上げられていますが、こちらはそうではありません。某掲示板でも、このアルバムについては来日の話題に埋もれてしまっています。もっとも、音源そのものはすでにEP盤で出ているので、目新しいというわけではないのでしょう。
CD内紙のレビューに、(2008年4月1日 佐藤謙) とあるので、半年も発売が遅れたことになります。おそらく来日の盛り上がりに便乗しようという考えがあるのかと考えたのですが、帯やシールには一言も来日についての宣伝がなかったは不思議です。発売はワーナーです。
もともとシンプルな音作りをしていたイレイザーは、リミックスしやすい素材であったのかなと思います。三つのEPが自然な形で高音質で小さな(金ぴかジャケットの)CDに収められているのをもっているのも、粋ではないでしょうか。ちなみに、CDは生で紙ケースにはいっているので、取り出すときには気をつける必要があります。
今さらおすすめ度
★★★☆☆
今になってリミックス?賛否両論のあったあのアルバムをまたちょっといじってリリースするんでしょうか。あんまり期待度は高くないです。ライブ盤や未発表曲でもリリースしてくれるほうがよっぽどうれしい。
素晴らしい出来栄え
おすすめ度 ★★★★★
届いてからずっと気に入っています
。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。