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ゴルファーズ検定

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陰日向に咲く (幻冬舎文庫 け 3-1)

劇団ひとり
おすすめ度:★★★★★
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映画は面白くなかったって
おすすめ度 ★★★★☆

各チャプター独立型のオムニバス短編集ではあるが、登場人物たちがそれぞれつながっている練られた構成は、お笑いピン芸人が初めて書いたとは思えない完成度の高さにびっくりさせられる。さもゴーストライターが書いたような噂を立てられないように、もうちっと内容を稚拙にした方がよかったんではないのといらん心配をしてしまったほど。『ホームレス中学生』といい“芸人”と“貧乏”は切っても切れない関係にあるようで、本書に出てくる登場人物はダレもカレもが貧乏で孤独なペシミスト。そんな人生の負け組たちが繰り広げる、あきれてしまうほど情けないエピソードがつづってある。

ホームレスに憧れるサラリーマン、売れないアイドルのオッカケ、ギャンブル依存の借金王・・・。ゴールのないラットレースで走り続けるギラついたアニマル人間とは違って、本書の登場人物たちはまるでブラックホールに吸い込まれるように人生の不幸へと落ちていく。あまりにも無防備なその様がこっけいにうつるのは、「世の中すべてまやかしさ」などとこれっぽっちも疑っていない、ある意味人生前向きな?落武者ぶりがパラドックスに描かれているからに相違ない。

元アイドルのみゃあ子が麻薬常習の大物俳優にボコボコにされながらも「平気ドロー」と叫ぶとき、読者は思わす声をあげて笑ってしまうのかもしれないが、ふと自分に置き換えてみると妙にせつなさがこみあげてくる。確率論からいえば世間の人々のほとんどが負け組なわけで、精神構造的には本書の登場人物たちとあまりちがわないはず。劇団ひとりのオタッキーな自虐ネタが、ハルキムラカミの小説以上にその負け組の心を癒してくれたとしても何ら不思議ではないのである。



作家として評価して星3つ
おすすめ度 ★★★☆☆

この本の評価が難しいのは、
プロ作家が書いたものとして評価するのか、
お笑い芸人が書いたものとして評価するのかというところに尽きるだろう。
高評価をしている方々は、おおむねお笑い芸人が書いたものを評価しているような気がする。
それらの人々の中には、「お笑い芸人にしては・・・」という、無意識のうちにお笑い芸人を自分より低く位置づけている方が多いように思う。
まぁ、お笑い芸人にとっては、低く見られてナンボ、それこそ低く見られるほうが
「おいしい」のかもしれない。
さて、この本の評価だが、
正直私の名前で出版社に持ち込みや新人賞に応募しても相手にされないだろうと思う。
その程度の出来である。
ただ、後々精進すれば大化けするかもというところがたまに出てくる。
そこを買って星3つとした。
もちろんこの評価には、お笑い芸人云々ということは一切関係がない。
作家劇団ひとりの現時点での評価である。
そして、この評価は、新人としては、高評価である。



誰にでも書けそうで、実は「劇団ひとり」にしか書けない小説
おすすめ度 ★★★☆☆

芸人「劇団ひとり」が書き下ろした話題の短編集。

ホームレスに憧れ、数ヶ月間実際になってしまうサラリーマン、アイドルおたく、少しピントのずれたフリーターの女の子、ギャンブルで借金まみれになり、首がまわらなくなった男、家出して浅草のストリップ劇場の下働きをしていて、売れないお笑い芸人とコンビを組む女の子。こんな、人生を落ちこぼれ寸前ながらも、大真面目に一生懸命生きる人々を描いている。彼ら彼女らを見る「劇団ひとり」の目は限りなく優しい。また彼のコントを彷彿させるようなオチも各編に見られる。

本書は、誰にでも書けそうで、実は「劇団ひとり」にしか書けない小説である。



コント小説
おすすめ度 ★★★☆☆

劇団ひとりの、ひとりコントの延長のような小説で、サクっと読めました。
短めの小説が、数個入っていました。
それぞれまったく別のお話なのですが、他作品の登場人物を、絶妙なところで登場させるあたりはさすがですねー。
確かに、処女作にしてはスゴイと思います。
ただ、正直に言うと、多少の物足りなさを感じていまいました。
期待しすぎたかな。
余談ですが、「あとがき」を劇団ひとりのお父さんが書いているのですが、劇団ひとりへの愛情が伝わってきて、なんとなく感動してしまいました。



劇団ひとりの本
おすすめ度 ★★★★☆

私はすごく好感がもてました。
基本はやっぱりコントなんだと思います。
極端に誇張されたキャラクター。
独特の表現や言い回しによるストーリーとは関係のない小ネタ。
各篇に正しく?用意されている大オチ。
また、完全にやり過ぎ感のあるリンクも、《ぶん殴った男》や
《ジュピターさん》のキャラの変わりようも、
「いいかげんにしろ!」「キャラ変わり過ぎだろ!」のツッコミを
想定したボケのような気がします。

小説としては・・・と色々意見が分かれるかもしれません。
ただ、表紙には本名でもペンネームでもなく「劇団ひとり」と書かれています。
あくまでお笑い芸人「劇団ひとり」の本。私はそれを承知で買いました。
そしてこの本で受けた印象は、テレビなどから受ける著者の印象と、
良くも悪くも全く同じでした。 だから私はとても好感がもてました。



大変良く出来ています。
おすすめ度 ★★★★★

大変良く出来ています 。ファンであれば購入価値は高いかと存じます。
買って良かったと思います。



劇団ひとり 動画

劇団ひとり



北村有香 劇団ひとり 徳南晴一郎