家族のようなものおすすめ度
★★★★★
『の・ようなもの』に続く森田芳光監督の一般向け映画第二弾。本間洋平の原作を森田色に塗り固めた作品。1983年度のキネマ旬報ベストテン日本映画部門第1位。
公開当時に観た時は、「受験戦争に巻き込まれ、崩壊して行く家族の物語」なのかと思っていたがさにあらず。ビデオ化されたのを機に見直して観たら、緻密につくられたパロディー映画であることに気付いた。
その象徴とも言えるのが、横並びの食卓。これはディスコミュニケーション、家族の崩壊状況の顕在化でもあるのだが、横一列での食事という構図が、ダヴィンチの『最後の晩餐』を思い浮かべずにはいられない。そう考えると、誰がキリストで、誰がユダなのだろうか・・・。
いずれにせよ、引っかかりどころが多く面白い映画だ。!!ヴィスコンティの『家族の肖像』やパゾリーニの『テオレマ』等と一緒に観るともっと面白いかも。アクションでない、松田優作も見物。
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
全般的に言うと初心者向けだと思います
。TOP100ランキングに入っているのでご存知の方も多いと思いますが、
ホント満点を付けても良い出来です。