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芹沢光治良 ウィキペディア

芹沢光治良 動画

神の微笑
神の微笑
『神の微笑』です。
神、宗教について考え続け、日本ペンクラブ会長、ノーベル文学賞推薦委員などを務めた著者の、90歳過ぎてからの作品です。
小説ではありませんね。でもエッセイというほど軽いものでもなく、宗教学についての学術書といったお堅いものでもなく、作者の体験談は多いけど、体験記というのとも違います。
分類分けは難しいけど、読みやすくはあります。そんなに厚い本でもありません。

良い意味でも悪い意味でも天理教との接点が多かっただけあり、天理教についての考察、批評要素は多いです。
宗教というのは個人の心の問題ですから、神を感じるか感じないかは個人の勝手ですし、もちろん宗教を否定する理由にもなりません。
でも、みんなで信じるものではない、という実例のようなものです。
神は、集団に対して微笑みを向けないのですね。
一人一人に対してなんですね。
神様も忙しいですね。





教祖様 (芹沢光治良文学館)
教祖様 (芹沢光治良文学館)
農夫の妻みきが、夫、息子と自分自身の原因不明の体の痛みのために加持祈祷を頼むことになり、自ら加持台(神が降りてくる台)となる。だが、加持台となったみきの口から出たのは、誰も予想していなかった言葉だった。
「元の神である。実の神である。みきの心をみすまして、世界の人を救けるために天降った。この屋敷、親子もろとも、神の社にもらいうけたい・・・・・・返答せよ」
 みきは、神の命ずるままに、苦しむ人々に施し、富裕であった中山家の財産はどんどんと減っていった。人々はみきに狐がついたと思い、親戚は離れ、長男の結婚は破綻する。
 作者は次のように書いている。この言葉のままかどうかはわからないが、みきが考えていたことの本質はこうだろう。
 これから十年間は貧のどん底におちなければならないと、神様はおせきこみです。それも、私の心がたかぶっているから、貧におちなければ、人さんを救いあげられないからでしょう。貧はつらいもの、悲しいものだけれど、その貧におちなければ、私は心貧しい人になれないでしょう。
 みきの言葉に素直に耳を傾ける人々が現れたのは、神下りの実に二十五年後である。
みきの過酷な試練を考えると、悟りを得てから約20年乞食行をした大燈国師 の修練もはるかに苦労のないことに思えてしまう。家族と共に貧しさに入り、人々の疑いの目の中で、食べるものがない状況でも施すという生活は、最も峻烈な禅の修業でさえ、その足元にも及び得ないものではないだろうか。
 みきの口から出た神の言葉は、常人の域を遥かに超えて崇高である。ハンセン氏病の人の膿をなめて癒したというような逸話が数多くある。また、みきは七十五歳のときに、七十五日間の断食を行っている。既成の宗教の中で出現した人であれば、聖フランシスコや良寛のように、世の中で広く尊敬を集めたに違いない。しかも、この二人を越えた人であったのではないだろうか。




神の微笑 (新潮文庫)
神の微笑 (新潮文庫)
 著者の宗教的信念を自身の体験を交えて語った本と言ったら分かりやすいでしょうね。基本的にはすごくいい本ですよ。個人的に芹沢さんのフランス留学の場面で天才と呼ばれていた物理学者が(調べてみた所現在は無名の様です)自然科学に対する深い敬愛とともに全宇宙の法則を支配する神に関して言及する場面は強く印象づけられました。余談ですが、超ひも理論を提唱した科学者に「なぜそんなものがあると確信できるのか」と聞いたら「こんなに美しい理論なのだから、あるに決まってる」と答えたという話を思い出しました。物理学者の話はそれに近いです。「世界はこんなにも美しいんだから、宗教が語るようでなくともきっといるんだよ」と言われると、確かになぁ、と感心させられてしまいます。それが、最近のスピリチュアル等(胡散臭そうなので読んではいないのですが)のように押し付けがましくなく、またパンフレットの様でもない。「信仰は個人的なものだ」と芹沢さん自身語っています。ご本人少年時代は天理教に苦しめられたといいますから余計に説得力もありますね。一度宗教にひどい目にあわされていながらも、自然に対して真摯な姿勢を取り続ける芹沢さんには感心してしまいました。
 天理教の下りは宗教色が臭く(天理教を肯定している訳ではない)しらけてしまったので☆一つマイナス。前半部は非常に素晴しかったのですが、残念です。
 宗教(スピリチュアル)でない、神の存在(といったら大仰ですが)に関して興味を持っている方は読んでみてもいいと思いますよ。





思いがけずこんな 芹沢光治良 を夢で見た・・・!


映画、舞台でも活躍中の人気アイドル 芹沢光治良。「初めてのイベントで不安だったけど、大勢の人が来てくれて幸せです」。
「あーなるほど、音楽業界に革命を起こすのに忙しかったんだなって納得したんだ。」

実にすばらしい。こりゃまさに、

『 死骸を火葬にして灰を川に投ぜよ。 』( エンゲルス )

なるほどねえ。昔の人は偉いなあ。

芹沢光治良著 「神の微笑」につながる奇跡
カセットテープには1964.6.8「天命庵」と書かれていてコピーされた資料の1枚は芹沢光治良先生のインタビュー記事、もう1枚には“神々の変容「親様の言霊」宇宙意識を伝える青年、湯河原・天命庵の大徳寺昭輝さん”の記事だった。 ...

芹沢光治良著『神の微笑』のミラクル
そのカセットテープには1994.6.8天命安とだけ書かれていて、コピーの資料は1枚が芹沢光治良先生のインタビュー記事であとの1枚は神々の変容『親様の言霊』と主題があり宇宙意識を伝える青年・湯河原・天命庵の大徳寺輝明さんの記事であった。 ...

作家 芹沢光治良 死の床から飛翔する
■87歳のの春、作家芹沢光治良は病気で死の床にあって、静かに永眠を待っていた。ある夜枕元に神が現れて 芹沢光治良を起こした。「大自然の神が、自ら地球に降りて、陽気暮らしのために人間を助けようとしている。それにお前が筆の力で協力するなら、 ...

超不思議な1日! 第四回 作家 芹沢光治良
幼時、天理教に帰依した両親と別れ、「捨てられた子、置き去りにされた子」という深淵意識を持たざるを得なかった芹沢光治良。人に恵まれ、一つの領域をもつ文学を示したが、文壇的にはほとんど孤立無援といわれた彼にとって、後の栄誉は何ほどのことで ...

大徳寺昭輝さんとの交流
私は、かれこれ10数年前に親友のC子さんに、作家芹沢光治良さんの「神」シリーズ(「神の微笑」「神の計画」・・・)を紹介され、そこに登場する「神の言葉をおろす人-伊藤青年」(大徳寺さん)に湯河原まで何度か訪ねに行っていた頃がありました。 ...

天女座物語~芹沢光治良先生との出会い
芹沢光治良先生は、 人間の運命とか、 パリに死すを書かれた小説家です。昔、私が頼りきっていた霊能者につきはなされて、何を頼りに生きていけばよいかわからなかった時、それまで積ん読だった芹沢先生の 神の微笑を読みました そこには、人間には内なる ...

夕方から銀行へ。まだ閉館前だったので、そこから徒歩5分の図書館へ ...
芹沢光治良著作集の15と16巻。「人間の運命」の6と7巻になる。芹沢の場合、原稿段階ではあまり訂正を入れない作家だが、単行本と文庫本では注意しないと相当変更がある場合が多く、「告別」とか「遠ざかった明日」あたりは相当に違う。 ...

少し朝早くに目覚めたので、「久生十蘭」読む。後半で、あと少しで読み ...
芹沢と関係していることとだけ指摘しておけば今のところよい。芹沢もある作品によればパリに留学する時鞄の中に藤田宛の紹介状があったけど使用しなかったとある。芹沢の場合、その紹介状の主は芹沢の上司だった石黒忠篤の父だったと思う。 ...

「クロニクル」「久生十蘭」読む。 サイデンステッカーの回想録でも ...
芹沢が留学中はまださほど映画が発展していなかったのかもしれず、あまり映画についての記載が見受けられないし、映画自体についても批評めいたことは書いていないように思える。金子光晴は1929年に2度目のパリ訪問の時に、帰国するまでにフランスで ...

「久生十蘭」「<盗作>の文学史」読み終える。読み残しの分だけ ...
正直この「芹沢の20世紀」も直接引用した文献ならともかく、参考文献すべてきちんとあげることができるかと言われれば、パソコンが壊れてデーター消滅したという事情があるにせよ、100%は無理。年表的な事実をどう扱うかという点でいえば、とりあえず ...

芹沢光治良








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