鶴田扮する警備会社の上司、吉岡司令補はお節介野郎であり、説教魔である。ことあるごとに子供の世代の若者に説教する。誰からもあまり説教されなくなった年になり、鶴田のようなおじさん(自分もあと12年すれば、当時の鶴田と同い年)の説教をたまに聞くのも良いだろう。
3作入っているが、内容的には、3番目の鶴田が桃井かおり扮する悦子に惚れて看病するお話がいじらしくて1番よい。1番目のシルバーシートは、老人に説教する話なので、いつもの鶴田とは違い作品的に消化不良。そこで、星4つ。
もはや古典と呼ぶべき名ドラマおすすめ度
★★★★★
放送終了から既に20年が経過した。
しかし、今でも、このドラマのことを忘れられない人は多いのではないだろうか。私もその一人だ。
水谷豊が、軽薄ながらも現代を精一杯生きる青年を、桃井かおりが薄幸で情熱的な女を、鶴田浩二が特攻隊の生き残りであることを恥に思いながらストイックに生きる中年男を、それぞれ見事に演じている。
山田太一が、最も油が乗り切った時期の脚本でもあり、地味なガードマンの世界を舞台に、これほどまでの人間くさいドラマを作り上げたスタッフに脱帽。
現在でも、これほど社会性があり、シナリオとキャストが見事に融合したテレビドラマは作れないのではと思う。
特に第三話では、病に冒された桃井かおりと、鶴田浩二との不器用で報われない恋愛に、胸を打たれずちいられない。
一生手元に置いておきたいと思う、数少ないテレビドラマだ。
出来は非常に良いです。
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
。非常に洗練された魅力的なものになっていると思います。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!