美しい小説が読める短編集おすすめ度
★★★★★
川上弘美さん作品との出会いが、この短編集で本当に良かった。
収録されている9つの作品に登場して来るのは。
くま、白い妖精3匹、叔父の幽霊、カッパ、壺の中に住むコスミスミコさん、えび男くんの星、
雪国の妖怪、人魚、くまの神様。と、人間が普段の生活を過ごす上で接触する事は先ずないだろう
世界の住人たちとのエピソード。なのに。川上さんの描く人間たちは皆、違いは違い、
不思議は不思議として出来事を受け止め、受け入れて居る。
とりわけ印象的だった話が、【夏休み】。夜になると何かがずれるようになったと感じて居る私と、
引っ込み思案な梨畑の妖精との交流。しばらく話さなかった妖精が喋りはじめた
『ぼくが入ってもぼくが抜けてもその場所が変わっちゃうのがだめ』って言葉。
月の光に照らされながら土を掘る、わたしの姿。昼間熱心に働くわたしに、
『もう少しゆっくりしていいんだよ。植物は同じ速さでしか育たないんだよ』と呟く
梨農家の原田さんの言葉。全てが胸に沁みて。これぞ、読書体験!と思える感動を味わえました。
美しい小説が読めますので、是非どうぞ!!。
みんな生きているんだおすすめ度
★★★★★
熊、河童、人魚、等々登場人物が人間と同じように生活しています。
かといって、漫画やおとぎ話のように人間と同等なのではなく、やはり人間とは違った生き物として描いています。
そのあたりが、これまでにないシチュエーションで可笑しなお話でした。
ちょうど、ソフトバンクの犬のお父さんのようで、みんな犬と分かっているけれども、お父さんであり学校の先生である。
この本の中に出てきそうです。
このお話の中では、動物も空想の生き物もいきいきと描かれています。
みんな生きているんだという感じが描かれています。
苦しさが好き。おすすめ度
★★★★★
初っ端の表題作とラストの「草上の昼食」という作品が
続き物(セット)になってる短編集。
他もステキだけどこの2作は特に良し。
この人の『淡々とした別れ』は本当に切ない。
悲しいシーンじゃないのに息が詰まる感じ。
好きだけど苦しい極まりない。
魂にきますおすすめ度
★★★★★
大人になってからこの本に出会えて、とても良かったです。受け入れてきたこと、あきらめてしまったことなど、年を重ねてみてわかったこと全部、見つめ直せるような本です。心が洗われて、これからも大人を続けていける、と思えました。
繰り返し、手に取りたくなる1冊おすすめ度
★★★★☆
くまと散歩に行くからと言って、童話や絵本というテイストでもないし、
メルヘンと言ってしまうのもちょっと違うかな、と思う。
現代の社会では失われてしまったり、もともとなかったりするきもち。
それを持った人?達が登場するけれど、それを受けとめる私はちゃんと現代社会に立っている。
ほんわかと、やさしい文章だけど、現実にリンクしている部分も多くて、魂にはちゃんと響いてくる。
短編1つを読むだけなら、ほんの数分。
落ち込んだときや、悩んだとき、気分転換に読みたくなる本です。
すばらしい!良作!
おすすめ度 ★★★★★
全般的に言うと初心者向けだと思います
。出来は今更ながら言うまでもなく素晴らしい。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。