いわゆる大企業病となってしまった会社でいかに効率的・効果的な業務をしていくかという観点で読むと、この本はすごく役立ちます。大きな組織で大きなプロジェクトを短期間で且ついろんな性格の人がいるなかでどう進めていくか、読み応えがあります。
軽いタイトルだが、中身はなかなかどうして。もうチョイ絞りを。おすすめ度
★★★★☆
金井壽宏先生が、面白いタイトルで書いた。読み物のつもりで読み始めた。組織論を始めた者にとってはかなり重荷を背負う二宮金次郎だった。警察組織とその成員を例に組織のダイナミズム、ミッション、モチベーションとインセンティブ、組織構造、マネージャとリーダーなどに目を向け、そこからどのようなメッセージを受け取るか、を展開する。
一通り読んで、メンターのところで(第4章、File4)立ち止まった。社会人としての長いキャリアの中で、世代の節目というものを誰もが経験する。人はみんな迷い、惑いながら、次のステップへ向けた「自己変革」を経て成長していくのだという、新しいキャリア観がある、という時間軸からみた観察だ。
神吉拓郎『金色の泡』(『ブラックバス』文芸春秋、1891、所収)にある会話を思い返す。いとこ同士の会話である。「四十にして惑わず、という言葉があるだろう。だまされちゃいけない。あれは偉大な皮肉なんだ。」「どうして」「四十前には、迷うことなんかない。夢中だよ。…今まで何をしてたんだろうと気が付くんだ。え、そうじゃないか。」「迷わない奴だっているだろう」「そんな奴は、一生馬鹿のままさ。」
著者らは、より若い世代のメンターとしての役割を担うことは、翻って、自らの成長や自己変革のためのメンタリングにもなっている、と述べる。そして、自分もさらに発達し、変わっていけるという解釈は、エリクソンの言を待つまでもなく、人に内在化しケアしてゆくことは、「重要なことだ」と述べる。どう重要かというと、誠実さ、正直さ、情熱というメンターの資質を挙げる。希望を言えば、自己が元気になるということを是非付け加えて欲しい。
金井『経営組織』のほうが易しいかも。次はDVDを観てみよう。『交渉人真下正義』はどうかな。
登場人物、目次詳しい。索引なし。ひもなし。参考文献一覧なし(本文中に一部あり)。
あのドラマから学ぶ組織論おすすめ度
★★★★☆
「踊る〜」を題材にして、組織論、リーダーシップ論を説いた一冊。シリーズの名ゼリフから組織論を展開する著者の創造力には感服する。
単なる「踊る〜」のファンブックではなく、組織論についての専門知識が散りばめられている為、両方に興味がないと読破は難しいかもしれないが、それぞれのキャラクターとストーリーベースを切り口にしているので、取り付きやすいかも知れない。
眠くならない組織論。場面を思い出して、イメージで学習。おすすめ度
★★★☆☆
組織論やリーダーシップ論というと、堅苦し
くてどうしても眠くなりそうな題材だ。けれど
も、「踊る大捜査線」というドラマ・映画を通
じて身近に最新テーマを勉強できる。
理論を「踊る〜」の場面を通じてビジュアル
化できるので、非常に頭に入りやすい。
組織というのはスーパースターだけで構成さ
れているのが、いい組織だとは思わない。「能力」
や「個性」に応じて分業し協力し合える組織、
自分の意見を発表でき、実行できる組織が
「いい組織」と言えるのではないか。
まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★
わたくしめもついに買いましたよ
。これは買わねばならないでしょう!
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。