従来の組織マネジメントのアプローチとはまったく違う「ホールシステム・アプローチ」や「ポジティブアプローチ」を読みながら、G・ハメルが「経営の未来」で紹介していたグーグルなどの会社の経営原理を思い出した。
自分も組織を変えられるおすすめ度
★★★★★
面白く興味深く、一気に読み終えてしまいました。例え話を織り交ぜてわかりやすく書かれているので、とても読みやすかったです。
この本には簡単にできるハウツー的なやり方は書いてありません。それは、大きな変化にもまれている全ての組織に特効薬のように効く正解など無いからなのでしょう(そりゃそうですね、と納得)。
そういう意味では「実践的」という言葉の意味が変わってきているのかな、と感じます。
それぞれの組織の「ありたい姿」はその時代やメンバーによって変化します。
この本に書いてある「仕掛け」とは、それぞれの組織の健全な「ありたい姿」を自分たちの力で実現できる体質を作るためにできる、実践的な取り組みなのではないかと思います。それはたった一人が他人事のように機械のスイッチをひねることで組織が劇的に変化するような「仕掛け」ではありません。自分が何かしら変化をすることが周囲の環境を変化させ、ひいては組織を変えるという、じわじわ効いてくる漢方薬的な「仕掛け」なのだと思います。
機械のスイッチをひねるような打ち手を実践と信じてこの本を開いても、もしかすると実践的な仕掛けは何も書いてないように感じられるかもしれません。
組織の今の状況に自分も何かしらの影響を与えていると引き受けられている方にとっては、ポジションや立場にかかわらず、自分でも組織を変えるために何か仕掛けられると信じられるとても実践的な本だと思います。
著者も勧めているように、学校やNPOでも活用いただける本だと思います。そして個人的には、家庭でも使えるなと思っております。仕事で関わる人々だけでなく色々な方にぜひ読んで頂きたい本です。
小手先でない「仕掛け」おすすめ度
★★★★★
前作『学習する組織』がたいへん勉強になったので購入。前作よりも、より一般的な読者を意識した構成・内容になっています。人々の価値観が多様化し、正解の見えない現代、どういうふうに組織運営を行えばいいのか、そのヒントが満載。組織のリーダーではない、一般のビジネスマンにも役立つ内容です。
ヒントを得られる本でしたおすすめ度
★★★★★
この本を読んで、組織変革というものは決して「組織」を主語に置いた行動からスタートするのではなく、自分自身の想いや見方を一度俯瞰してみるということが重要であると感じた。
手法やハウツーではなく、組織変革を推進する自分がどうあるべきか?どういたらいいか?という第一歩を考えることが出来る、勇気が出る本だと思う。
出来は非常に良いです。
おすすめ度 ★★★★★
言うまでもなく最高峰
。出来は今更ながら言うまでもなく素晴らしい。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。