昔、兄貴の部屋にこっそりと忍び込み、レコード棚にあったアメリカン・グラフィティのサントラ盤をよく聴いた。レコードから流れてくる音楽は、ロックンロールなんて知らなかった僕を夢中にさせた。
初恋のドキドキも、失恋の悲しさも、仲間と別れる切なさも、僕は『アメリカン・グラフィティ』という映画に教わった気がする。映画の中に流れるロックンロールに、30才になった今もドキドキさせられっぱなしだ!
Oldies but Goodies!おすすめ度
★★★★☆
言わずと知れた有名映画のサントラ盤だが、
「オールディーズの正調ベスト・オブ・ベスト」とも言えるアルバム。
ニール・セダカは入っていても、
ポール・アンカやコニー・フランシスは入っていない。
訳詞がついて日本でカヴァーされた(輸入された)曲が意外に少ないが、
この辺りに日本人の好みやらいろいろなものが見え隠れする。
逆に言うと、普通のポップスファンならどこかで耳にしたことはあっても、
初めて聴く曲が多いので、新鮮でもある。
個人的には、ドゥ-ワップ系の曲の方が好きだが、
お気に入りをアットランダムに挙げてみよう。
まず、ディスク1。
バンドマン時代にでコピーしたことがある06. やら、
高校の文化祭でこれに合わせて踊った記憶がある07.,
スイートな08., 12., 14., ユーモラスな20., など。
かつては21曲目に入っていたプラターズの♪The Great Pretenderが、
なぜか、現在はカットされている(笑)。
続いて、ディスク2。
ジョン・レノンもカヴァーしたファッツ・ドミノの01., は、
ジョンのヴァージョンよりもかなりゆるい感じ。
柳ジョージさんもカヴァーしている14. は、
ハートにくるメロディ。
スイートな03., 06., 11., 13., などなど、名曲が尽きない。
今、気づいたけど、吉里爽のお気に入りである
エルヴィスとロイ・オービソンが入ってないね。
もっとも、ストーリーに添って選曲したんだろうし、
権利関係とかいろいろあったんでしょう。
時代背景もあったとは思うが、
ティーンのピュアな恋を歌った曲がほとんどで、
時折登場するウルフマンジャックのDJも楽しい。
晴れた日の日曜日などに、海に向かう車中などで
まったり聴くとよいかも。
このCDの良さおすすめ度
★★★★★
ディスク②のクローヴァーズの「恋の特効薬」は国内盤では、モノーラルですし、音もあまり最高ではありません。
でも、このCDなら音もくっきりしていてステレオ録音ヴァージョンです。
同じくプラターズの「オンリー・ユー」も「グレート・プリテンダー」も
あまり聞く事の出来ないエコーをつけたステレオ録音風の新鮮な擬似ステレオヴァージョン。
ぜったいにこの三曲は必聴です。
そして40曲以上もこのCDで聞けるのですが、一部録音が古くて、雑音が入ってるのも在ります。
そして、ロックの曲第1号ビル・ヘイリーとヒズ・コメッツの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」も収録されています。
では、オールディーズの聞きなれた40-50代の洋楽ファンあの頃を思い出してお楽しみ下さい。
50'sのバイブルおすすめ度
★★★★☆
中学生の時、バディーホリーとチャックベリーがいいなと思い、どうしても耳に残り、数年後CDを集めだし、またギターを弾くきっかけになったレコードでした。ウルフマンのしゃべりが車の中で聴いてて楽しくなります。
フィフティーズのバイブル!おすすめ度
★★★★★
この映画のおかけで、世界中がフィフティーズになってしまった(映画は60年代じゃないかという疑問はさておいて)。時代の流行歌で綴るストーリーも斬新だったし、本当にこの映画は多くのものを残してくれました。若き日のジョージ・ルーカスですね。映画以上に、このアルバムも強烈でした。フィフティーズのヒット・パレードですし、ウルフマン・ジャックのアドリブも一世を風靡。今では、ディズニー・ランドやUSJに行けば、耳にする曲ばかり。一つの定番スタイルを創り出した傑作映画であり、このサウンド・トラックも同じように時代を作りだした作品ですね。オールディーズ・ファンにはバイブルになるでしょう。
まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
。他の方がコメントされているとおり、
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。