具体的な例がいっぱいです。おすすめ度
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子供が洗剤、ガス、ナイフなどの危ないものに手を出せるほど背も身体能力も好奇心もついてきたとき、また、悪気はなくても私や夫の髪の毛を引っ張ったり、顔を引っかいて傷つけられたりしたとき、大声でしかっても、手を叩いても、時には我を忘れて顔を引っ張ったいても、一向におさまらなくて悩んでいたときに友人に薦められて読みました。何度も1日に子供と衝突して、泣いて、おっぱいを飲ませて落ち着いて、また怒る、という日々に出口を見出せず、周りから言われたように、親の権力をふりかざしても一向によくならず、へとへとでした。周りがいう罰や権力をふりかざすやり方をうまく実行できない、またそのやり方に自分が合っていない、疑問をもっている、というのも悩みのひとつでした。
この本には、子供はなんにもわかっていないのだから、絶対に正しい親の言うことを圧力で押し込める、のではなく、まず子供のその時の気持ちを理解し、理解したことを言葉に出して子供に伝え、それから親の気持ちを伝え、これからよくなるような解決方法を見出していく、という目からウロコの育児方法が紹介されていました。そんなまどろっこしいことやってられない、と疑問に思いつつ、本の中の体験談を読むとこれだけの段階を踏んでも、ほんの数分で双方の怒りはおさまり、双方とも満足し、また子供は自分で親が想像もしえなかった解決方法を見出しているというのです。本を読んでいくうち、体験談の中には、自分の子供の頃に味わった不平感、体罰を受けたときの親への怒り、などを思い起こさせるものもあり、また、発作で倒れた子供のそばで子供の気持ちを理解し、言葉で伝え、難をくぐりぬけた母子の話などは、不覚にも涙しながら読みました。
一般の育児や心理の本は、理論ばかりで具体的にどうすればよいのか途方にくれたり、結局理解できなかったり、理解できたところで、どう実践すればよいのかさっぱりわからないものが多いのですが、この本は、具体例がいくつものっているハウツーものなので、読んですぐ実践できてしまいます。本にも書いてある通り、今までの自分のやり方と全く違うので、いつも満足できるようにやれるか、というと失敗することも多々あるのですが、以前よりは子供の機嫌も良いし、私も精神的に随分落ち着いてきました。また、子供の気持ちを理解したり、言葉に出して伝えようという努力は、周りの大人にも十分通ずるものがあり、夫や友人などのコミュニケーションにも大変役に立っています。以前は、両方怒って、結局うまく伝えられなかったり、むやみに相手を傷つけないと表現できなかった自分の不満が、相手を怒らせることも傷つけることも最小限に抑えて伝えられるのですから、気まずい思いをしたり、仲直りに時間を割いたりするエネルギーも抑えられるようになりました。子供だけでなく、周りの大人たちとももっとうまくコミュニケーションをとりたい、と悩んでおられる方には、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
子育て中の人の必読書!おすすめ度
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自分の子供と話すとき、知らず知らずのうちに子供の心を傷つける話し方をしていることがある人も多いのではないでしょうか。傷ついて自信を失った子供は、親に対して一層心を閉ざすようになるのです。この本には、その悪循環を断ち切るための具体的なアドバイスがいっぱいです。過去を責める代わりに将来のための問題解決に力を入れる、命令する代わりに小さな選択肢を与えてあげるなど、なるほどと思ってもお題目だけでは実際に行動に移す段になると途方にくれてしまいますが、この本では、子供とのやりとりの実例が文章とイラストで説明されていてとても親切です。子育て中の親や教師の皆さんにはぜひ読んでもらいたい本です。
買うしかない!
おすすめ度 ★★★★★
はっきりいって、すさまじい出来です
。TOP100ランキングに入っているのでご存知の方も多いと思いますが、
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。