すごいおすすめ度
★★★★★
「忍ぶ川」の作者が描く、十二編の子供が主人公の短編。
最初の「接吻」のなまめかしいエロティシズムもいいけれど、このひとの作品は、どことなくホラーっぽい趣があって好き。「星夜」で脳卒中で倒れた爺さんをごとごとと運ぶ話。「初秋」はお臍からわけのわからない物体が出てきてあれこれする話。臍から謎の物体を掘りだすときの描写が怖すぎる。「ロボット」は自分が電気じかけで動いていると信じている少年の話。田口ランディの「コンセント」も同じような話で、こっちは地についた怖さ。
もう、ほかにもいっぱいあるけれど、いちいちあげていたらきりがない。小説の醍醐味がこの作品集にはつまっている。
まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★
背筋にゾゾゾという感覚が走りました
。とにかくこれは絶対買いだ!
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。